久しぶりに本を読んだ。
珍しく小説ではない。
この手の本は、ほとんど読んだことがないのだが、
年のせいか、今の自分に問題があると自覚しているのか・・・
長崎が誇る美輪明宏の『あヽ正負の法則』
結論から言うと、最終的には人生はプラスマイナスゼロ。
人生楽ありゃ苦もあるさ、
楽しいことは長く続かない
苦しいことも長くは続かない。
だから、人を妬むな。成功していて人生が充実しているような人も
人に見えない苦労や悩みがある。
頂点を極めた(正)人は、そのあとの落差(負)が大きい。
成功している時は、負の先払いをすると
その後の落差が少なくて済む。
自分が正で生きているときほど、負の先払いをしたほうがいい、
負の先払いをした人は、あとできっと良いことが待っている。
『情けは人の為ならず』
『若い時の苦労は買ってでもしろ』
と、昔の人はよく言ったものだ。
最近、そんな言葉をしみじみと感じる自分がいる。
60歳を過ぎての苦労は、心身共に辛いものがあるだろう。
今までのほほんと過ごしてきた自分へそう言い聞かせてみる。
コチラは、渡辺淳一の『鈍感力』
敏感と鈍感を比較し、適度な鈍感の方が素晴らしいと言う。
例えば、カラダに例えると
少々悪くなったものを食した時、胃や腸が敏感な人はお腹を壊し、鈍感な人はなんともない。
どちらが得か?
上司にひどく叱られた時、ショックで立ち直れず食事も喉を通らない程デリケートな人と何事もなかったように、笑って食事ができる人。
どちらが得か?
この2冊を読んで、考え方や捉え方は違うが、同じようなことを言っているような気がした。
これまで、人を妬んだりひどく羨ましがるようなことはなかったが、
その分の負を払って来ただろうか?
『鈍感力』を読んで、自分の神経質さが『負』かもしれないと思ってもみた。
自分が生きてきた中での正と負。
人それぞれ感じ方や正か負かの判断は違うかもしれないが、
正の方が多いと思った人は、負の先払いをできる範囲でしてみてはどうだろうか?
読めない『負』が突然やって来るよりはいいのではないだろうか?
『負』の方が多いと思った人は、これからの人生が楽しみですね。
それだけの『負』を先払いしてきたのだから、楽しいことが待ってるはずです。
でも、どちらにしても長くは続かないと。
結局、死ぬときはプラスマイナスゼロ。
いや、適度に鈍感な人の方が同じゼロでも幸せかも・・・
今から『鈍感力』を鍛えなければ・・・