あまりに暑いので、夏らしい漢詩を書いてみました。
もうちっと練習せんといけませんな。
なんかバランスも悪いし・・・・
<夏中偶作> 柳宗元
南の国の蒸し暑さは、酒に酔ったようだ。
北側の窓を開け放して、肘かけにもたれてぐっすり眠る。
昼ごろひとり目覚めると、竹林の向こうで、
子どもが茶臼を挽く音だけが、物憂げに聞こえてくる。
<夏夜追涼> 楊万里
夜になってもまだ、日中の暑さのまま。
たまりかね扉を開けて、月明かりの下でたたずむ。
竹がうっそうと茂り樹木がこんもりした辺りで虫が鳴いている。
その時、かすかな涼味を感じたが、風が吹いたわけではない。
<山亭夏日> 高 駢
こんもりと茂る木々に、夏の強い日差しが陰を作る。
高どのの影が、逆さまに池に映っている。
水晶の玉飾りの簾がそよ風に揺れて、
庭のたくさんのバラの香りがほのかに運んでくる。
<鹿柴> 王 維
ひっそりとした山に人影はないが
人の話し声が聞こえてくる。
やがてこの幽境に夕暮れが訪れる。
森の中には、青い苔が蒸している。
この最後の詩は、別に夏の詩ってわけではないようですが、
昔から字面が好きな詩です。